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機械要素技術展レポート

2021年2月3日から5日まで幕張メッセにて開催された機械要素技術展。

残念ながら弊社は出展取りやめとなりましたが、弊社の1級機械加工技能士資格をもつ社員と共に足を運んでみました。

そこで今回は特に気になった企業をいくつかご紹介します!

 

1. 澄川精密株式会社

 東京都大田区にある澄川精密株式会社。大型のマシニングセンターと中ぐりフライスを保有しており、これまで最大2.5mの部品を対応した実績があるとのこと。

手のひらサイズから大型ワークまで対応が可能で、試作加工から数物までこなせると聞きました。複雑加工が得意で、こちらの剣山のようなサンプル品は一体からの削り出し加工とのことですが、展示品の中でも一際目立っていました!

 

澄川精密株式会社のHPはこちら

 

2. 株式会社 志村精機製作所

 東京都大田区に本社を構える株式会社 志村精機製作所。微細加工が得意とのことで、何より目を引いたのはこのとても小さい1cmにも満たないハサミ。なんと動くんです!全て切削で加工したと話してました。(人差し指の先に乗るぐらいの小ささで動かすのが大変でした。)

その他にも、鏡面のように仕上げる加工や複雑形状、2mの大物加工まで可能だそうです。

 

株式会社志村精機製作所のHPはこちら

 

3. 有限会社 上陽精機

 大阪府門真市にある有限会社上陽精機。バーコードなどを活用し、全行程が一目でわかる一元工程管理システムを導入しているとのこと。この管理システムによって「圧倒的対応力」を実現しているそう。

サンプル品はセラミックや難削材(超硬、インコネル等)を展示されていました。(筆者は初めてセラミックのサンプルを触りましたが、見た目と強度のギャップに驚きました。)

展示品ひとつひとつに金額を貼っているあたりが大阪の商売魂を感じます!

 

有限会社上陽精機のHPはこちら

 

4.株式会社 マテリアル

 東京都大田区にある株式会社 マテリアル。材料やさんからスタートしているので、価格コストの提案も材料から行えることが強み。なんと、下町ボブスレーの設計も行ったとのこと。

かなりの技術力が必要とされる高精度複雑形状を得意とし、大型の三次元測定機を保有するなど検査設備も充実。弊社の1級機械加工技能士資格をもつ社員はこのサンプルにとても食いついていました。

 

株式会社マテリアルのHPはこちら

 

5. HILLTOP株式会社

  京都府宇治市に本社を構えるHILLTOP株式会社。受注から部品制作・納品まで全てにおいてITを駆使、多くのプロセスをデジタル化されており、おそらくご存知の方も多いと思います。

今回の展示会ではアルミ試作の「超短納期サービス」をメインに展示されていました。サンプル品の横に「HT EXPRESS」と札が立っているものが、超短納期でできる部品だとか。筆者が個人的に工場見学させていただきたい会社さんのひとつです。

 

HILLTOP株式会社のHPはこちら

 

最後に

今回の機械要素展では、弊社と同様に出展を取りやめた企業が多く見受けられ、会場全体としては少し寂しい印象でした。また、2021年の来場者数は3日間合計で8,558名とのことで、来場者も去年よりも少ない結果になりました。しかし、その分、通常時の展示会よりもお客様としっかりとお話ができたと仰っていた出展社もいました。

何より、このような情勢下でも、出展社それぞれの創意工夫で製造業を盛り上げようという気概を感じました。

 全国の加工業の高い技術を生で感じることができる機械要素技術展。次回開催からは2019年のような盛り上がりが戻ってくることを願ってやみません。

 

 

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