組立の注意点(超初心者向け)
初めて現場に出る時に会社の教育で教えられるような、工場内で作業する際に注意しなければならないことを記載します。
その場で注意されやすく、メモを取ることができず忘れてしまいそうなことをまとめました。
目次
軍手など、作業用手袋をつけましょう
細かい部品が取りにくかったり、蒸れたりと慣れていないと煩わしいかもしれませんが、手袋をすることで避けられるリスクがあります。
リスク1:指紋
人間の手は思っているより脂っぽいです。
塗装がしてあれば目立たないかもしれませんが、無処理の金属材料の表面だと凄く目立ちますし、錆びの原因にもなります。
後で拭き掃除をするよりは手袋を付けておいた方が良いでしょう。
リスク2:爪
常に短く切ってあれば問題ないかもしれませんが、爪によってキズをつけてしまうかもしれません。
リスク3:切り傷
部品の角部を面取りしていなかったり、バリが無くても角が立っていると、滑らせた時に手が切れてしまいます。
痛いし部品に血の跡がついてしまうと拭うのは結構大変です。
キズが付かないように気を付けましょう
製造の時点では綺麗に出来ていても、ここでキズを付けては台無しになってしまいます。
そのために以下のことに気を付けましょう。
注意点1:腕時計
部品の近くを歩いている時にぶつけたり、部品の保管場所から手で取るときに、他の部品にぶつけたりしてキズつけてしまう恐れがあります。
腕時計は外しておきましょう。
注意点2:工具を手に持ち歩かない
ドライバや金属定規など、組み立てで頻繁に使う工具があります。
手に持って移動していると、うっかり部品にぶつけてキズを付けてしまうこともあります。
工具を持って移動する時には、革や布製のツールポーチや工具入れに入れましょう。
注意点3:落とさない
当たり前のことですが、部品を雑に扱ってはいけません。
投げて渡したり、手のひらに乗せて歩いたりすると落下してキズが付いてしまいます。
しっかりと持ちましょう。
作業中の整理を行いましょう
5S活動があるように、工場全員で取り組むことです。
しかし、作業中は散らかってしまうこともあります。
あまりにも散らかっている、作業の妨げになることがあります。
作業を円滑に進めるためにも、自分で出来る範囲の整理・整頓をしましょう。
ポイント1:作業場所の周囲
作業に必要な工具と、組み立てる部品を整理しておきましょう。
部品を梱包していた梱包材に他の部品が混ざったり、棚に置きっぱなしにしていると、作業が進むたびに部品を探すことになり時間が無駄になってしまいます。
ポイント2:ネジ類の扱い
ネジ類は大量に使うので、箱単位で管理している工場が多いと思います。
組み立てる製品によっては、何種類ものネジを使う場合もあります。
その時に、ネジを他のネジの箱に混ぜてはいけません。
1箱で100コ以上入っている箱の中身を全数管理できないので、別の人が間違ったネジを使ってしまうことになります。
段取りを確認しておきましょう
ポイント1:工程を把握しましょう
先輩や上司が作業工程を決めてくれていたら、よく確認しておきましょう。
その日の工程に合わせて、使う予定の部品をカゴにまとめておくとスムーズに作業を進められます。
ポイント2:トルクドライバーのセット
トルクドライバーを使う場合はセッティングを確認しておきましょう。
ネジ締めトルクは一定ではないので、前に使っていたセッティングのままだと危険です。
締めすぎてネジをダメにしてしまったり、逆にトルクが足りなくて部品が落下したり、グラグラになったりすることもあります。
工場によっては、トルクドライバー毎にトルクを固定している場合もあるので確認しましょう。