カブクの加工事例

容器内に流れる液体の流動状態がどのようになっているかを目視確認するため、透明な樹脂を使って実験治具を3Dモデルデータから製作した事例です。

お客様は、流体解析ソフトでの解析結果が実際の液体の流れと一致しているか、違いがないかを確認するため目視確認可能な透明アクリル素材で製作可能な依頼先を探しておりました。


今回は、お客様からいただいた3Dモデルのデータ(上下2部品構成)をもとに、製作目的と意図、用途をヒアリングし、数値やモデルデータに表現されない意図を理解し、協力会社と共有することで要求仕様（寸法、外観）を実現しました。

本件は、寸法精度の指定がない3Dモデルデータからの製作でした。このため、嵌合部寸法はお客様の用途と要求を満たすことを第一とし、お客様へのヒアリングと製造依頼先への具体的な情報連携を行いました。実際に流体を流して使う為に最適なクリアランスを製造現場とともに検討し、適切に設定したことにより、ご要望の状態に仕上がりました。


外観的要求である透明度は、お客様の要求である「流体が流れる様子を目視確認可能な透明感」について、ヒアリングとサンプル確認を通じて、弊社および協力会社が要求の共通理解を得ることにより、製造現場がベストと判断するレベルまで磨き作業を行い、お客様のご要望を満たす仕上がりを実現しました。

弊社では、設計図面通りの製品を製作するだけでなく、使用目的、用途、製作意図を聞き出すことにより、数値や図面に表現されないお客様の要求事項を把握し、要求事項の優先順位をつけてお客様と弊社と協力会社の３社で情報共有することでお客様の満足する製品を納めることができます。

加工部品調達にお悩みや課題を抱えている方はお気軽にご相談ください。