スポーツ業界における3Dプリンター活用事例
今回の記事では、スポーツ業界に焦点を当てた3Dプリンター活用事例をご紹介します。
目次
山本光学社の事例
AM製造対象品:
スポーツアイウェアSWANSのフレーム部
ポイント:
・使用プリンターはCarbon社製、素材は高弾性エラストマー
・フレーム部分はAMならではの構造を採用し、軽量化と同時に耐衝撃性を強化
・ASTM規格準拠の耐衝撃テストをクリアし、160km/hの野球硬球を2mの至近距離で衝突させてもレンズがフレームから外れない
VBN Components社の事例
AM製造対象品:
アイススケートシューズのブレード部
ポイント:
・使用プリンターはSLM方式、素材は同社オリジナルのVibenite® 350(高耐食性のFe/Crベース)
・従来工法で製造されたブレードと比較し、耐食性と強度が50%以上増し、ライフサイクルが改善された
参照元:
https://www.3dprintingmedia.network/vibenite-materials-3d-printed-ice-hockey-skate-blade/
https://3dadept.com/the-worlds-hardest-skate-blades-3d-printed-with-vibenite-materials/
Autodesk, Riddel Helmets, UNYQ社の事例
AM製造対象品:
装具、ヘルメット、車椅子、矯正パーツ
ポイント:
・パラリンピック選手向けの装具
・各選手の体型に合わせたパーツになるだけではなく、軽量化と強度アップも可能
参照元:
https://facfox.com/news/fitness/how-3d-printing-participates-in-fitness-healing-industry.3dm
Riddel Helmets社の事例
AM製造対象品:
ヘルメット
ポイント:
・選手の頭部を衝撃から守るヘルメットに活用
・軽量化になる以外に、メッシュ構造を利用した衝撃分散も採用の背景になっている
・頭部への衝撃が特に多く、負傷選手が頻繁に出るNFL(アメフト)業界で活用が期待されている
参照元:
https://facfox.com/news/fitness/how-3d-printing-participates-in-fitness-healing-industry.3dm
まとめ
スポーツ業界においては、多くのケースで軽量化と強度を求めてAM技術を導入しています。
ラティス構造やメッシュ構造を設計に取り入れる事で、軽量化と耐衝撃性を同時に得られる可能性もあります。
また、こういった構造は結果的に材料ロスを抑える事もできるため、
従来工法と比較してもコスト面で優位になるポテンシャルも秘めています。
スポーツ業界で多く使用されているCarbonプリンターですが、弊社の協力工場で導入している機種もございます。
ぜひお気軽に弊社にお問い合わせください。