3Dプリンター活用事例(自動車業界 Part 5)
今回は、自動車業界における 3Dプリンター 活用事例をご紹介致します。
3Dプリンターならではの事例と、業界最先端の事例を1つずつ挙げました。
ポルシェ社の事例
AM製造対象品:フラッグシップモデル「ポルシェ911 GT2RS」用エンジン
ポイント:
・使用素材はアルミニウム、方式はSLM方式のプリンター
・同社におけるエンジンの完成品へのAM技術活用は初めて
・従来工法で製造されたエンジンと比較し、約10%軽量と30馬力ほどの出力上昇を実現
クラシックカーの復刻事例
AM製造対象品:クラシックカーのボディ等外装パーツ
ポイント:
・昔販売され、既に販売停止になった、若しくは何かしらの事情で販売が続けられなくなった車種のリバイバル
・本記事ではベントレー、アルファロメオ、ブガッティ、ラストン、ジャガー、フェラーリの6種
・必ずしもリバイバルされたものは今現在販売されているわけではなく、展示会やイベント時のショーカーとして復刻しているパターンもある
・AM技術の活用によって、金型等の製造ツールが既に残っていない場合でもワンオフや受注生産でこういった過去の自動車を現代に蘇らせる事が容易になった
参照元:
https://www.3dprintingmedia.network/our-favorite-3d-automotive-restoration-projects/
まとめ
ポルシェ社の事例から、3Dプリント技術は自動車のエンジンのような基幹部品の実用にも耐えうる事が証明されました。
実用に耐えうるとなると、今後は宇宙航空分野以外にも自動車業界でも基幹部品への
3Dプリント技術の採用が広がっていくことが予想されます。
クラシックカーの復刻事例に関しては自動車に限らず、
過去に人気があった製品や作品を復刻する際やイベントなどでの限定展示を検討する際の参考になりそうです。