3Dプリンター活用事例(Markforged特集)
今回のブログでは、Markforged社 のプリンターを使用した事例を紹介させて頂きます。
Markforged社の3Dプリンターは、カーボンファイバーを使用できる点が、他社と大きな違いです。
カーボンファイバーを使用することで、金属並みの強度を持たせることが可能となり、高精度な製品・部品を作成することができます。
スパンレーシングテクノロジー社の事例
3Dプリント対象品:レーシングカーの燃料容器、ドアヒンジ、サイドブレーキ、フットペダル
ポイント:
・使用機種は Markforged X7, 素材は Onyx + カーボン長繊維
・レーシングカーの場合、軽量化が非常に重要な意味を持つ
・元々切削や板金で製造していた金属部品をカーボン樹脂に置き換えることで強度を維持したうえでの軽量化を実現
・自社内で CAD 作成と製造を行っている為、従来数日かかる納期を 1 日程度にまで短期化に成功
NORION社の事例
3Dプリント対象品:オーダーメイド部品
ポイント:
・使用機種は Markforged Mark Two, 素材は Onyx + カーボン長繊維
・強度がさほど求められない部品は Onyx(カーボン短繊維)で製造し、従来工法と比較して数分の一までコストダウンに成功
・生産終了した自動車のパーツの製造にも用いられた
・金属での製造ではコストがかさむ冷却ホースの U 字型繋ぎ目をカーボン繊維樹脂で置き換え、コストダウンに成功
アネブル社の事例
3Dプリント対象品:治具、自動車部品のモックアップ
ポイント:
・使用機種は Markforged Mark Two, 素材は Onyx + カーボン長繊維
・外注制作で 3 ~ 4日掛かっていた治具が社内プリンターの活用で半日で造形可能になった
・自動車モデルを実物サイズのモックアップとしてプリントし、実車に搭載確認することが容易になった
・今後、エンジン回りの部品をカーボン樹脂で製造して実使用可能かを検証していく
OOEDO SAMURAI社の事例
3Dプリント対象品:ロボットコンテスト用のロボ部品
ポイント:
・プリンターを活用することで設計の自由度が向上し、デザインにもこだわれるようになった
・通常なら2か月かかって製造していたナイロン部品が、2 週間で完成するようになった。
・カーボン樹脂を利用することで柔軟性と強靭性を両立した素材での設計製造が可能になった
まとめ
今回の記事では、 Markforged 社のプリンターを販売されている国内正規代理店ファソテック社が紹介されている事例をご紹介致しました。
弊社でも Markforged Mark Two を所有しており、また、協力会社には Mark Two や X7 を所有している企業もございます。
カーボン短繊維(Onyx)、カーボン長繊維を封入した樹脂素材での製造や施策をご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。