3Dプリンター活用事例(建築業界 Part3)
今回は、建築業界における3Dプリント技術の活用事例をご紹介いたします。
アメリカの大学での事例
AM製造対象品:ロケットの発着台
ポイント:
・Artemis Generation に加盟している10の大学が行った共同実験
・将来的に月に建設を行い、ロケットの発着場として使用することを想定
・想定されている材料は月でも入手可能な土や鉱物で、現地にプリンターを持ち込むだけで建築を可能とすることが目的
3Strands社の事例
AM製造対象品:Austin市にて売買される住宅
ポイント:
・使用されたプリンターは同じくAustin市に本社のあるICON社製の建築プリンター
・使用されている材料は従来の建築材料より強度が高い
・このプリンターを用いて製造された建物は、材料費、時間、工賃全てで従来の建築方法と比較して安く済むという
カリフォルニア州の事例
AM製造対象品:ホームレスなど、住宅がない方用の住宅
ポイント:
・コンクリート製で、建設にかかった時間は72時間
・月750ドルの家賃で利用可能
・USAの一部州では人口の流入が激しく、住宅不足が懸念されている為、AM技術が解決の糸口になる事が期待されている
まとめ
今回のブログでは主にアメリカでの建築業界関係の事例をご紹介いたしました。
現状、日本では耐震基準等の問題があり、同様の事例はありませんが、将来的には日本でも3Dプリント技術を使用した建造物が立つ日が来るかもしれません。