3Dプリンター活用事例(アート・カルチャー)
今回のブログでは、アート・カルチャー業界における3Dプリント技術(AM技術)の活用事例をご紹介します。
曲線が多く、また、一人一人違う体型にフィットするパーツが必要な映画の小道具やコスプレの衣装では、3Dプリンターが活躍しています。
着用者の全身をスキャンしてフィットするパーツを作ることもできるので、より繊細な表現が可能です。
コスプレ製造における AM 技術のメリット
ポイント:
・プリンターを用いることで、より自由な発想やデザインを実現可能。
単純に作品に出てくる小道具の再現だけではなく、そこに自分のオリジナリティを加えたものも比較的容易に 実現できる。
・用途や質感に応じた素材で製造可能
・製造スピードの短縮
・材料の無駄を最小限に抑えることが可能
・既存工法で製造が難しい物も一体で製造可能
特にアニメや漫画作品で出てくる小道具類は中には切削や成型で作ることが困難なものも多い。
AM技術を用いれば、多少の制約はあるものの、大半は実現可能になる。
参照元:
https://3dprintingcanada.com/blogs/news/6-ways-3d-printing-is-changing-the-cosplay-industry
マスクの事例
AM製造対象品:Marvel 映画作品「Dead Pool 2」に登場するキャラ「ツァイトガイスト」のマスク
ポイント:
・使用したプリンターは HP 製の MJF 方式と光造形方式
・元データは緑色の部品と黒色の部分に分かれており、依頼者がネットからダウンロードした物を使用
・最小肉厚などの修正を経て、緑部品は光造形+染色、黒部品は HP プリンターで造形+染色を行い完成
・元データの方で機構に問題があり、プリンターがそれを再現したため直ぐには組上がらなかったが、現品への手直しレベルで完成させることができた
その他 Marvel 作品の事例
AM製造対象品:Marvel 作品の登場人物の胸像やアクセサリー等
ポイント:
・Marvel公式メーカーも色々なキャラのグッズやフィギュアを販売しているが、必ずしも全ユーザーが満足するようなポーズやラインナップをしているとは限らない
・そこでユーザー自身が自分の望むキャラの関連グッズを作成したり、コスプレ時の小道具として用いる事例を紹介する
・ドクターストレンジが所持しているアガモットの眼は形状が少し複雑だが、AM 技術を用いればデータさえあれば再現は可能
・キャプテンアメリカのシールドを表と裏で二分割して造形、その後塗装を施すことで汚れなどもリアルに再現可能
・他にも参照元のリンク先にはグルートを模した花瓶、トールのミョルニル、アイアンマンの像などもある
・データを作るというハードルはあるものの、AM 技術を活用することで自分が望むままの姿や用途でキャラクターのグッズを作成することが可能になる
参照元:
https://facfox.com/news/top-12-3d-printed-marvel-items-for-fans.3dm