カブク3Dプリンター造形事例「ポリアミド(PA12)」
概要
株式会社キュリオシティ様に弊社の3Dプリントサービスをご活用いただき、アクセサリーをディスプレイするためのBUSTモデルを製作させていただきましたのでその概要をご紹介いたします。
3Dプリントしたパーツ以外にも真鍮で別パーツを製作し、3Dプリントパーツとアセンブリするところまでカブクにて対応させていただきました。
真鍮の別パーツは切削加工と鋳造で製作しました。
今回の製作物
・BUSTモデル3種:材質ポリアミド(PA12)
小 120×134×200mm
中 167×184×335mm
大 221×244×440mm
・組付用パーツ: 材質 真鍮 4mmプレート
材料の選択
依頼を受けるにあたり、最初に要件をお伺いして工法と材料の選択を検討しました。
【希望要件】
・BUSTモデル3種(大、中、小)
・表面の積層が目立つのは避けたい
・全体の美しい曲面を再現したい
・コストは抑えたい
小サイズは高さ200mm、大サイズだと高さ420mmにもなる造形です。
カブクではweb上にラインナップしている材料が36種類あります。それ以外にも対応可能な材料種はいくつもあります。
それらの中からご要望にあう最適な材料を選択してご提案します。
今回は最終的にSLS方式のポリアミド(PA12)をご提案しました。
造形時の課題
依頼を受けるにあたって一番の課題は費用面でした。
今回ご相談頂いたBUSTモデルは造形サイズが比較的大きいだけに
当初見積りでは費用が予算を超えていしまいました。
そこで造形費用を抑えるためにモデルをシェル化することにしました。
ただし、シェル化したからと言って体積が減った割合に比例して造形費用が安くなるわけではありません。
造形サービスを提供している会社によってその造形費用算出のロジックは様々です。
外形寸法が大きなウェイトを占めているケースもあります。
カブクでは国内外の造形サービス提供会社とのネットワークを生かして品質、コスト、納期のバランスが最適なところから調達することができます。
今回はシェル化による造形費用の低減効果が最大となることを優先して手配しました。
カブクでの見積り
カブクがwebで提供している「即時見積サービス」では3Dモデルデータをアップロードして頂くと、
データを解析して即時に3Dプリントにかかる費用の見積りを表示できます。(工法によって必要なデータは変わります)
ただし、今回のように別工法でパーツを作り、アセンブリが必要な場合は自動で算出できませんので、
その場合は担当者が直接ご要件をお伺いしてお見積りをいたします。
切削加工についてはコチラ
鋳造についてはコチラ
その後、カブクとキュリオシティ様との間でシェルの肉厚、SLS造形方式の場合は粉抜きの穴が必要となるので
そのサイズと穴あけ位置、全体の重心バランスを保つ方法などの仕様を擦り合わせ、
最終的に造形からアセンブリまでの仕様および費用について合意するに至りました。
3DプリントしたBUSTモデル
まとめ
デザインの検討を行う場合は設計変更を繰り返しながら複数回試作をしてみたいものです。
しかも適当な作りではなく、できるだけ完成品に近い状態で製作することが必要です。
そのためにカブクでは
・Web上で簡単にパーツ製作に係る費用の即時見積
・複数工法にまたがる部品の一括請負
・お客様予算にあわせた試作方法のご提案
ができます。
「3Dプリントにかかる費用を至急知りたい」「工法ごとに複数の業者に依頼するのが大変」、
「製作したいものが予算に合わない」などございましたらぜひカブクにご相談ください。