大田区加工技術展示商談会2021 を訪問しました!
2021年7月2日に大田区産業プラザPiOにて開催された大田区加工技術展示商談会。今回は弊社における新規サプライヤ-の開拓、またコロナ禍における加工業界の実情調査も兼ねて展示会に訪問しました。
大田区加工技術展示商談会とは
優れた加工技術を持っている大田区企業が、その卓越した技術をPRし、ビジネスチャンスへとつなげるための展示商談会。今回を含めてこれまで13回もの展示会を開催し、新規サプライヤーの開拓を目的とした多くの人が毎年足を運んでいるそうです。
ここからは実際に訪問して気になった企業をレポートしていきます!
株式会社菊和製作所
数々の樹脂サンプル品がずらりと並んだ株式会社菊和製作所。通称「エンプラ」と呼ばれる、「工業用エンジニアリングプラスチック」という材料を用いた精密樹脂加工をメインとする会社で、切削加工・レーザー加工・UVプリンティング・NC彫刻機加工といった多彩な加工工法により幅広いニーズに対応できる体制を構築されています。
創業当初は金属加工のみを取り扱っており、時代のニーズとともに変化していった結果、現在の樹脂加工に特化したスタイルとなったそうです。実際に間近で見たサンプルは、切削にて加工されたとは思えないほど表面がキレイでした。
株式会社渡辺精機
丸物の切削加工を得意とする株式会社渡辺精機。お客様の難しい要望に対しても、切削工具の改良や最適な加工方法の検討などを行い、様々な技能を駆使して高精度の切削加工部品を提供されているとのこと。展示されているサンプル部品に関しては、この日のために用意されたものらしく、コンマ数ミリの薄さで加工された低熱膨張合金(写真左側)や、1本の丸材から削り出しのみで加工された鎖のようなサンプル品は、圧巻の技術でした!
大日精機株式会社
多様な材質、表面処理、鏡面仕上げなど、豊富なラインナップが一際目立っていた大日精機株式会社。複雑形状部品の切削加工を得意とし、マシニングセンタ、NC旋盤にて様々な精密加工に対応しています。
その他にも、「イエプコ」という表面処理装置を保有しており、サンドブラストより細かな処理が可能で、公差指示のある面に対しても有効とのこと。主にプラ金型に使用し、滑りを持たすことができるのだとか。
また、受注先に関しては、メーカーや大学からの試作依頼など、フレキシブルな対応が可能であるそうです。
最後に
毎年開催されている同展示会は、新型コロナウィルス感染症の影響もあり前回2019年7月以来の2年ぶりの開催となりました。今回の展示会にいたっても、依然として新型コロナウィルス感染症が収束しているとはいえないなかで、やはり会場を占める来場者の割合は少し寂しい印象を受けました。
しかし、その分、出展者側と来場者側とが1対1でやり取りされている場面も多くみられ、時間いっぱいゆっくりと商談ができることで、双方の収穫としては例年よりも質の高い内容になったのではないかと感じました。
また、出展されている企業の方々にとっては、訪問営業等が難しいこの状況において、オフラインで対談ができる貴重な場になったのではないでしょうか。次回開催時には、新型コロナウィルス感染症が終息し、会場全体が活気に満ち溢れている様子が見られることを願います。