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【設計実務】図面指示ー穴の区別

図面指示-穴の区別

複数の種類の穴がある図面の場合、それぞれの穴の直径(Φ)を正確に判別しなければなりません。
特に製品のサイズが大きい場合、図面上の穴の数が増えたり、様々なサイズの穴が混在して、視覚的に穴径を見分けるのが難しくなります。

そこで、今回は図面上で各穴径を区別する方法について説明します。

 

穴の区別方法

視覚的に区別

製品のサイズが小さい場合は、図面上で穴径を大きく表示できるため、見た目で判断できます。
しかし、製品のサイズが大きくなると、図面上の穴径の表示が小さくなるため、見た目での判断は難しくなります。

 

 【製品サイズが小さい場合】

製品サイズが小さい場合は見た目で穴径判断可能

 

 

【製品サイズが大きい場合】

製品のサイズが大きいと図面上で穴径の判断困難

 

 

CADデータを利用して区別

2D・3DのCADデータがあれば、そのデータを参照すればいいように思えます。
しかし、全て3D図面で製作できる環境があればいいのですが、そういった環境のない現場では、
データを開いて確認していては時間がかかってしまいます。

 

図面上の記号で区別

無駄を省くためにも図面上で穴の種類を区別できるようにしましょう。
図面だけで穴の種類を区別できるように、穴の近くに記号を記入して区別する方法があります。

下の図では
 ・Φ3.6が「a」
 ・Φ4.2が「b」
 ・記号がない場合「M3」

 で区別できるようにしています。

 

【図面上の穴の近くに記号を配置している場合】

穴径の近くに記号を排して、穴径を見た目で判断可能に

 

 

このように図面だけで穴の種類を正確に区別できるようになると、製作現場での効率が向上します。
誤った穴を加工するリスクも減り、結果として製品の品質を確保することができます。

 

 

 

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