Ti6Al4V(チタン合金)
Ti6Al4Vは軽く、強く、錆びにくい、多様なメリットを持つ金属です。
国内では通称「64チタン」と呼ばれ、JISでは「JIS60種」と呼びます。
Ti6Al4Vの特徴
この金属の特徴は軽量、優れた機械特性、耐食性と生体適合性を併せ持つところです。
また熱伝導率が小さく非磁性です。
Ti6Al4Vはその特徴から、多くの高性能エンジニアリング用途、たとえば航空宇宙や自動車、医療用器具の製造などに使用されています。
Ti6Al4Vの用途
Ti6Al4Vは以下のような用途で使用されています。
特に医療用のASTM規格をクリアしていることから、医療用の金属として広く認知、利用されています。
・航空宇宙:ジェットエンジン部品
・製造:産業用タービン
・自動車:マフラ
・医療:インプラント、人口骨
Ti6Al4Vの化学成分
金属3Dプリンターに使用されるTiAl4Vは各材料メーカによって成分の比率に多少のバラツキがあります。
材料 | 化学成分(%) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N | C | H | Fe | O | Al | V | Ti | |
Ti6Al4V | 0.05以下 | 0.08以下 | 0.015以下 | 0.30以下 | 0.20以下 | 5.50~6.75 | 3.50~4.50 | 残部 |
※EOS Titanium Ti64 データシートから転載 参考:一般的なTi6Al4Vの化学成分
材料 | 一般的なTi6Al4Vの化学成分(%) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
N | C | H | Fe | O | Al | V | Ti | |
Ti6Al4V | 0.05以下 | 0.08以下 | 0.015以下 | 0.40以下 | 0.20以下 | 5.50~6.75 | 3.50~4.50 | 残部 |
※JIS規格
金属3Dプリンターに用いられるTi6Al4Vの機械特性
項目 | 値 |
---|---|
最大引張強度(MPa) | 1180~1280 |
降伏強度(MPa) | 1010~1110 |
破断伸び(%) | 8.0~12.0 |
硬さ(VHN) | 308~332 |
密度(%) | 約100 |
※機械的特性は、使用する機械、ビルド条件や測定条件によって異なることがあります。
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※上記のデータは指定の材料、装置、パラメータセットを所定の試験手順によって測定されているものであり、この材料を使用して得られる全ての部品等について保証するものではありません。