ARK1
特徴
被削性・研削性に優れたダイス鋼です。被削性・研削性は、SKS3と同等です。
熱処理条件はSKD11と同一で、焼入れ焼き戻しひずみもSKD11と同等です。
耐摩耗性、耐焼付き性はSKD11より劣りますがSKS3よりも優れています。
靭性に優れたダイス鋼です。
諸特性
機械的特性
採取方向 | 硬さHRC | 0.2%耐力 N/mm² (kgf/mm²) |
引張強さ N/mm² (kgf/mm²) |
伸び% | 絞り% | シャルビー衝撃値 J/cm² (kgf・m/cm²) |
---|---|---|---|---|---|---|
L | 60 | 1870 (190) |
2060 (210) |
1.0 | 1.0 | 50 (5.1) |
T | 60 | – | 1690 (172) |
1.0 | 1.0 | 25 (2.5) |
引張試験片:JIS 10号
衝撃試験片:10Rノッチ
衝撃試験温度:296K (23℃)
熱膨張係数
熱膨張係数 (×10⁻⁶/℃) | |
---|---|
20~100℃ | 20~200℃ |
11.8 | 12.4 |
熱伝導率
熱伝導率 W/(m・℃)(cal/cm・sec・℃) |
---|
20℃ |
29.5 (0.070) |
縦弾性係数
硬さ:45HRC
縦弾性係数 N/mm² (kgf/mm²) |
---|
20℃ |
208,000 (21,200) |
密度
密度 g/cm³ | |
---|---|
焼きなまし品(硬さ:212HRC) | 熱処理品(硬さ:59HRC) |
20℃ | 20℃ |
7.764 | 7.758 |
大越式摩耗試験
双葉電子工業㈱「プレート総合カタログ レッドブック」 より 抜粋
※機械的特性は、使用する機械、ビルド条件や測定条件によって異なることがあります。