熱力学-力学的仕事2 持ち上げる仕事
持ち上げる仕事
物体をある高さ【h】まで垂直方向に持ち上げるときの仕事【W】です。
持ち上げる力【F】は物体の重さと同じ大きさになります。
重さは地球の重力【g】が働いている物体の質量【m】なので、
F=mg
となります。
このとき、重力は地球の重力である定数9.81【m/s2】を使用します。
仕事は次式で計算できます。
質 量: m【Kg】
重 力: g【m/s2】
力 : F【N】
距 離: h【m】
仕 事:W【J】
W=Fh
斜面に沿って持ち上げる仕事
物体をある高さ【h】まで持ち上げるときに、角度【θ】の付いた斜面に沿って移動させる場合の仕事【W】です。
物体を斜面に沿って持ち上げる時に必要な力【Fs】は、
Fs=mgSINθ
となります。
斜面の移動距離【S】は、高さ【h】と角度【θ】から算出できます。
S=hSINθ
仕事は次式で計算できます。
質 量: m【Kg】
重 力: g 【m/s2】
高 さ: h 【m】
角 度: θ 【rad】
力 :Fs【N】
距 離: S 【m】
仕 事:W 【J】
W=FsS
滑車(定滑車)により持ち上げる仕事
滑車を使って物体をある高さ【h】まで持ち上げるときの仕事【W】です。
滑車を介して物体と繋がったひもを引く力【F】と、ひもを引いた距離【S】で計算します。
高さ【h】とひもを引いた距離【S】は同じ距離になります。
仕事は次式で計算できます。
質 量: m【Kg】
重 力: g【m/s2】
力 : F【N】
高 さ: h【m】
距 離: S【m】
仕 事:W【J】