【設計実務】板金部品の設計 -曲げRによる変形
板材を曲げることで曲げRが付くことで、曲げに近いところには形状によってはその他にも影響が出ます。
変形を後加工をして修正したり作り直していては、時間と費用が無駄になってしまうので、設計の段階で対策をしておきましょう。
必要な寸法については、製造工場と打ち合わせをして確認しましょう。
・切断部の立ち上がりが近い
曲げからの立ち上がりが小さいと、上手く曲げられず、歪んだりめくれたりするので注意しましょう。
1.立ち上がりを大きくとる
立ち上がりの寸法を大きくとることで、問題なく曲げられます。
他の部品と組み付けて使用する場合は、干渉しないか確認が必要です。
2.曲げからニゲる
使用する環境にスペースがなくて、どうしても立ち上げ部を小さくしないといけない
場合は、立ち上げるを無くしてニゲましょう。
この場合もニゲ部は安全な寸法にしましょう。
・穴が近い
穴が曲げ部に近い場合、曲げ側が引っ張られてしまいます。
穴が歪んだり、外側にめくれてしまうこともあります。
1.穴を延ばす
長孔にしておくことで、穴自体の歪みの防止になります。
2.穴の下側を切り欠く
タップ切ったり、丸形状が必要な場合は下側にスリットを入れることで変形を防止できます。