基礎単位について-工学単位系
m【メートル】,kg【キログラム】,s【秒】の3つの単位を基本とした単位系で、これらの記号を組み合わせて、様々な量の単位をあらわすことができる。重力単位系とも呼ばれている。
工学単位の例
量 | 名称 | 記号 |
長さ | メートル | m |
質量 | キログラム | kg |
時間 | 秒 | s |
重量、力 | キログラム重 | kgf |
トルク | キログラム重メートル | kgf·m |
圧力 | キログラム重毎平方センチメートル | kgf/cm2 |
応力 | キログラム重毎平方ミリメートル | kgf/mm2 |
エネルギー、熱量 | カロリー | cal |
重さについて
質量と重量は同じように思えますが、全く別の単位となります。
質量は物質そのものの重さのことで、重量は物体に働く力であり、動かすための力とも考えられます。
例えば、10【kg】の物質を動かすだけで、10【kgf】の力が必要です。
質量を重量に換算する場合は、数値は同じ値を使用します。
1【kg】=1【kgf】
質量とは
物質の持つ重さのことで、重力の影響を受けません。
地球上でも宇宙でも質量が変化することはありません。
重量とは
重力(重力加速度)により発生する、物質が受ける力のことです。
重量計で測定している数値が重量です。
例えば、地球上で10【kgf】の物質は宇宙では0【kgf】となります。
質量【kg】に重力(force)【f、重】かけた値で、キログラム重や重量キログラムとも呼ばれており、【kgf】や【kg重】とあらわします。
地球の重力は9.806 65【m/s2】なので、計算では9.81【m/s2】を使用します。