【切削】バリ
バリとは
素材を加工した際に発生する、部品かど部の残留物のことです。
JISでは「かどのエッジにおける、幾何学的な形状の外側の残留物で機械加工又は成形工程における部品上の残留物」と定義されています。
バリを除去する理由
バリは設計上意図していない形状である場合が多く、残していると危険なことや製造上に不都合があるため、バリ取り(バリを除去する作業)をします。
・バリが残っている部分を人が触れることで、肌を傷つけることがあります。
・他の部品を組み付けるときに、バリが干渉して正確な組み付けができないことがあるし、部品を傷つけてしまいます。
・加工工場から別の場所で残っているバリが脱落することで、不具合が起こることがあります。
例えば、電気配線の端子部に落ちてショートしたり、電気装置内部特有の深刻な問題が発生します。
この他にも様々な危険があるので、バリが不要な場合には忘れずにバリ取りの指示をしましょう。
バリとカエリの違い
バリ取りが必要な部品の製作図面で「バリ、カエリなきこと」のように指示をするように、カエリという言葉もあります。
基本的にはバリとカエリは同じ意味で使われます。
JISでは「バリ」のみ定義されています。
JIS B 0051:2004より抜粋