【旋削】旋削工具
一般的な旋削加工は、旋盤という工作機械にバイトと呼ばれる工具を取り付けて行います。加工方法や作業状況に合わせて適切なバイトを選択しなければなりません。
バイトの種類
・ろう付けバイト
ろう付けバイトとは、刃先にろう付けられているバイトのことです。
ろう付けバイトのメリットとしては1度の切削量が多くても、チッピング(刃欠け)しにくいことが特徴で、粗加工でよく使われます。
デメリットとしては、研ぐ手間がかかることや研ぎ方によって、切削面が異なります。
また、チッピング後にまた、グラインダーで研げばろうがなくなるまでなんでも研いで使用が可能なので、コスパがいいです。
・スローアウェイバイト(クランプバイト)
スローアウェイバイトとは、専用ホルダーに合うチップを購入し、チップをホルダーにクランプすれば使用可能で加工ワークの材質によりチップを交換することで対応の幅を広げることができる優れものです。
メリットとしては、刃先を研ぐ時間が必要なく、チップをホルダーにクランプすれば使えることです。
デメリットとして、1度の切削量を多くするとチッピングしやすく、重切削に向いてないことやチップの値段が高いことです。
微細な加工や仕上げ用として、よく使われます。
旋削加工の仕組み
バイトを回転する加工ワークに当てることで加工を行います。
すくい面の角度によって削れる幅や厚みが変わります。